【連載】胴長短足1の②実際日本人の体型はどのように変わっているのか

2010.07.06
「なぜ日本人の体型は胴長短足だったのか」1の②
・実際日本人の体型はどのように変わってきたのか

「『美しさ』を感じない」と書きましたが、何を「美しい」と感じるかは人によって違いますし、たんなる私だけの思い込みだと困りますので、読んでいる皆さんにも解かっていただけるように、後でこの「美しさ」についても言葉で表現していきます。

日本人の体型の変化について調べてみたので、ここでいくつか紹介したいと思います。
毎日新聞社1994年9月21日の東京朝刊では、

「また、女性の体型の計測を毎年続けているワコール人間科学研究所(京都市)の調査をもとに、七七―八一年と八七―九一年の②、三十代を比較すると、背が高くなり、全体として顔が小さく、肩幅が広く、バストのボリュームが大きく、ヒップの位置が高く、脚が長い、といった変化が認められた。」

また、同社の2004年11月10日地方版大阪では、

「JR西日本は伸長の伸びに注目。『新規の車両を導入する場合、釣り革の高さを高いものに変えている。便器メーカーのTOTO(北九州市)は『従来の便器の高さは37センチが主流だったが最近は、足の長い若者やひざを曲げにくいお年寄りが増え、45センチになった。』という。」

JIS(日本工業規格)も、日本人の体格の向上と変化が著しく、従来のJISに基づく衣料品のサイズでは消費者の利用面の満足を満たせなくなってきたといっています。そのため、平成4~6年度にかけて約3万4千人の人体計測を行い。JIS規格を改正しました。女性の体型の変化についてはこう記載されています。

「成人女子約11千人のデータを解析した結果、成人女子については、前回(S53~56)の調査と比べると「身長」が約2cm伸びており、身長の伸びに関連する「またの高さ」は、30歳代で約2cm、ウエストは約1cm、バストはほとんど変化がないことがわかった。
 この結果、成人女子は、身長が伸び、ヒップが大きくなったといえる。」

 男性の体型変化については、

「人間生活工学研究センターによるデータを用い、成人男子用の衣料サイズに関する解析をJIS衣料サイズ推進協議会に調査研究を委託したところ、18歳以上の成人男子は、身長及びチェスト(胸囲)が約3cm、ウエストが約2cm大きくなっていることがわかった。特に若年層では、ウエストの変化よりもチェストの変化が大きく、いわゆる逆三角形の体型の若者が多くなっており、現行JISで規定しているサイズに該当しない成人男子が比較的多くいることがわかった。」

と書かれています。

新聞記事を紹介しなくても、平成生まれの人と、昭和前半や大正生まれの人の体型を比べれば体型の変化が見てとれると思いますが、このように、日本人は着実に憧れの西洋人の体型に近づいているようです。しかし、これを手放しに喜んでいてはいけない気がします。

体型は西洋人のようになりましたが、座る、立つ、歩くなどの所作がどうも綺麗じゃありません。電車に乗っていて、身体に軸が無くグニャグニャに立っている青年や、お年寄りより背中を丸めてゲームに没頭する子どもや、ヒールを履いて膝をガクガクさせながら歩く女性を見かけると、これは何かおかしいな、と思うんです。

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