【連載】胴長短足2の⑨『幅狭の大きい足』と『幅広の小さい足』

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2010.10.20(2011.03.08に追記)
「なぜ日本人の体型は胴長短足だったのか」2の⑨
『幅狭で大きい足』と『幅広で小さい足』

日本人の足は、よく『 甲高幅広 』だといわれてきました。
( 近年では、日本人の足の形状も変化してきたようで、足の幅は狭くなって
きているようです。どなたか、データがあったら教えてください。)

西欧人の足の甲が低いのかどうかは解りませんが、日本人と西欧人の
足の形を比べれば、

日本人の足は、『 幅広で小さい足 』であるのに対して、
西欧人の足は、『 幅狭で大きい足 』

という対比ができるのではないかと思います。この対比から、足の機能に
ついて考えてみます。

 

 
(『好きになる解剖学Part2 竹内修二著 講談社サイエンティフィク』より)

 

 

 

(『図解四肢と脊椎の診かた 
  STANLEY HOPPENFELD医歯薬出版株式会社』より)

人間の歩行の際の足底の重心移動は、よく上記の図で説明されています。

①踵 →②小趾球(小指の付け根)→③母趾球(親指の付け根)→④親指

足底の図を、西欧人と日本人の足の形に当てはめてみると、
下の図のようになります。


 

 

 

 
【図:左:西欧人の足底のモデル
   右:日本人の足底のモデル】

足の土踏まず(以下アーチ)は、①②③を結んだラインで形作られていますが、
西欧人の足では、足のアーチが二等辺三角形に近い形となり、日本人の足では、
正三角形に近い形となります。
立っている時の安定性は、アーチが三角形が、正三角形に近い日本人の
足の方が高く、二等辺三角形に近い西洋人の足の方が低いと考えられます。

また、重心移動のラインを比べると、西欧人の足の方が、重心移動の軌跡が
より直線上に近い軌跡を通ります。重心移動の軌跡が直線に近い方が、
歩行の際に身体を前に進める推進力が強いし、スピードも速いと考えられます。

日本人のような横幅の足では、重心移動の軌跡が大きくカーブしていて
②~③間の距離が長いため、踵骨の回内・回外運動が大きくなると
考えられます。

しかも、足の踵や甲を固定しない緩い靴を履いているため、さらに踵が
グラグラを助長してしまいます。日本人の足の形は、西洋人のように
推進力を使った歩行には適していないのではないかと思います。

『 推進力 』 ではなく 『 求心力 』 を使った歩行が、『 すり足 』 の
ような日本人の歩行だったのではないかと私は考えています。
前述しましたがウォーキングのように、

『後ろ脚を伸ばし、つま先で地面を蹴って、身体を前に進める。』

というような推進力を使う歩行には、やはり西欧人足底の形が適していますし、

『脚を前に運び、前に運んだ足の指で地面をつかみ、身体を前に引き寄せる』

といった歩行の方が、日本人の足の形に適しているのではないでしょうか。

日本人の足の方が横幅が広いので、足の指を握る動作で、より広い面積の
地面を掴むことができます。こうも言い換えられるかもしれません。

推進力使う歩行をする西欧人の足は、『 幅狭で大きい足 』に進化し、
求心力を使う歩行をする日本人の足は、『 幅広で小さい足 』に進化した。
『 推進力 』 と 『 求心力 』 を使った歩行の違いについては、
次回に図示して説明していきます。

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