サッカー日本代表を心の底から応援できなくなった理由

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「昨夜は遅くまで起きてたみたいね、何してたの?」

「サッカー日本代表の試合を観ていたよ。」

「そうだったのね、試合結果はどうだったの?」

「勝ったよ。4対2で。」

「4点も獲って凄いじゃない。でもあなたはあまり喜んでいないみたいね。」

そうなのである。
心の底からサッカー日本代表を応援できなくなってしまっている。

歳を重ねてこだわりが減ってきたが、まだサッカー日本代表のことは気になってしまう。
やっぱり自分はサッカーが好きなのだ。
仕事をしていても頭の片隅に引っかかってしまうので、筆をとって自分の心の中を整理することにした。

W杯本戦は、大好きな映画の最終章のようなものだ。
前回ブラジルW杯の敗退から始まった4年の物語が、6月のロシアW杯本戦でエンディングを迎えようとしている。

アジア最終予選の初戦では、ホームでUAEに負けてしまった。
「初戦黒星はW杯に出場できない」というジンクスに負けてしまうのか、それを打ち破って本戦出場を決められるのか、不安と期待でハラハラしていたのを覚えている。

予選で苦しい時はベテランがチームを支えてくれていた。
しかし、ベテランも所属するクラブチームで出場機会に恵まれなかったり怪我でコンディションを崩し本来のパフォーマンスを出せなくなってしまった。

そんな中、苦しい状況を打開するニューヒーローが誕生していく。
原口元気、久保裕也、浅野拓磨、井手口陽介、宇佐美貴史、中島翔哉。
粗削りだが豊富な運動量と躍動感溢れるプレーは得点を予感させワクワクさせてくれる。

W杯本戦出場を決めたオーストラリア戦での浅野と井手口のゴールは、世代交代を象徴する得点だったと思う。私にはそう読み取れた。

南アフリカW杯本戦前に本田圭佑と中村俊輔が入れ替わったように、今回も世代交代は避けられないと思っていた。
今までのヒーローが肩を落とす姿と新しいヒーローが躍動する姿が同時にテレビに映る光景は残酷で、見ていて胸が張り裂けそうになる。

はたして予選リーグを突破できるのか、誰が殻を破ってブレイクするのか、日本代表の次の4年を引っ張っていく選手は誰なのか、ロシアW杯本戦が本当に楽しみだった。

しかし、突然の監督交代。世代交代も行われなかった。

紆余曲折を経て勝ち取ったロシアW杯本戦だが、最終章では監督が変わってしまい、今までの文脈は全く無視され、出演者も大幅に変更。

自分が見守っていた物語はエンディングを迎えることなく、途中で打ち切られてしまった。

一緒に4年の歳月を過ごしてきた代表ではなく、生まれて1ヶ月あまりの愛着の無い代表が本戦を戦う。メンバーが誰であろうと全力を尽くして頑張ってほしいと思いたいが、なかなか感情移入することが難しい。

こんなにもサッカー日本代表と自分の心が離れてしまったのは初めてだ。
とても冷静に日本代表の試合を観ていた自分に気づいて悲しい。

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