『自分を生かす古武術の心得』読書記録


時代小説家が手裏剣術の稽古から、身体の使い方や心構えを学んでいます。
身体を通して社会を見ている視点が面白かったです。

ただ寝転がりながら、何とか骨盤をほぐそうと試みていた。それで、
両足を動かしたり、腰の内部の骨を広げようとしたりして、
『うーん』とうなった ― このときの格好と、気分とが、ぐずる
赤ちゃんとそっくりだったのである。

『自分を生かす古武術の心得』 多田容子著

多田さんは最近の赤ちゃんがぐずる理由として、ぴったりすぎて
窮屈なベビー洋服、運動を制限するベビーカーを挙げています。
もちろん理由はそれだけではないでしょうが、興味深い切り口です。

とにかく、ぐずっている本人が、『今、どういう運動をしたがって
いるのか』、また『その運動を欲するのは、どこが凝っていて
キツイからか』―そういう観点で見てみれば、新しい発見がある
と思う。

前出より

まだ話すことのできない赤ちゃんは、全てを運動で表現します。
その運動が制限されてしまえば、ぐずりたくなるのも当然でしょう。
ぐずった赤ちゃんに言葉で対応するのではなく、運動で対応した方が
効果があるのかもしれません。
昔から、おんぶして身体を揺すってあやしたり、揺りかごにのせるのは、
きっととても合理的にできているんでしょうね。

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