「『わからない』という方法」読書記録

『わからない』をスタート地点とすれば、『わかった』は
ゴールである。
スタート地点とゴールを結ぶと、『道筋』が見える。
『わかる』とは、実のところ、『わからない』と『わかった』の
間を結ぶ道筋を、地図に書くことなのである。
『わかる』ばかりを性急に求める人は、地図を見ない人である。

その人(地図を見ない人)の目的は、ただゴールにたどり着くこと
だけだから、いくらゴールにたどり着いても、途中の道筋がまった
くわからない―だから、人に地図を書いて、自分の通った道筋を
教えることができない。
『わかった』の数ばかり集めて、しかしその実『なんにもわからない』
ままでいるのは、このような人である。

「『わからない』という方法」 橋本治 著

治療やトレーニング指導もこれに似ていると思った。
「腰が痛い」をスタートとして、「腰が痛くない」というゴールを目指す。
同じ「腰が痛い」でも、ゴールにたどり着くまでの道筋は一人一人全員が違う。
ゴールにたどり着くまでの道筋を考えるために、たくさんの情報を集めなければ
ならない。

いつから痛いのか、どこが痛いのか、どのような痛みか、押すと痛いか、
痺れは出ないか、どのような動きで痛みが出るか、どの筋肉が硬いか・弱いか、
過去の傷害歴、関節の可動域、治療後の経過、トレーニング効果の測定と評価
 ・・・・・ などなど

ゴールへの道筋となる情報は、なるべく治療者と患者が共有できるものがいい。
骨盤の歪みが腰痛の原因だとしても、患者さん自身が認識できないのであれば、
股関節の動きの左右差など、認識できる情報に変換する。表現を変える。

情報をもとに、患者さん自身が地図を書けるようにする。
最初は治療者がガイドして一緒に歩くけれど、最終的には患者さんだけで地図を
見てゴールできるようにする。

少し抽象的になってしまったけれど、目標としている治療やトレーニング指導の
スタイルはこんな感じだ。
 

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