どこまで外注しようかな

このあいだの朝に朝食を摂ってからコーヒーを飲んでユッタリとしているときに、

「今夜はゴーヤチャンプルー」

と頭に降りてきました。

「うん、今夜はゴーヤチャンプルー。」

 

これが神様からのお告げなのかと錯覚するくらい一瞬で腑に落ちて、頭の中に何一つ迷いを感じませんでした。今夜の私の胃袋はゴーヤを満たすために存在している。もしかしたら、

「汝、今夜はゴーヤチャンプルーにしなさい。」

と、おっしゃっていたかもしれない。

 

仕事を終えて夕飯の時間に。
妻は用事で実家に帰っていたし、近くの沖縄料理屋さんまで足を運ぶのも億劫だし。
ゴーヤと豚バラは自宅にあったから、仕事帰りにイオンに寄って木綿豆腐を買って帰ればいいか。

仕事の疲れも感じ少し面倒になったので買い物カゴにペヤングを入れてしまいそうになりましたが、グッと堪えました。

冷凍豚バラ解凍、卵一個割ってかき回して、豆腐切って、ゴーヤを割って、スプーンで種抜いて、スライスしたら塩揉みして。
全部炒めて味付けしてまとめてできあがり。

完成したゴーヤチャンプルーを頬張りアサヒスーパードライで流し込む。
「神様、これですね。このことをおっしゃっていたのですね。」

この日ほど自分がそこそこ料理ができて良かったと思った日はありません。

今の世の中は便利になったのでほとんどのサービスが外注できてしまいます。
家事は全てアウトソーシングして、仕事に専念するという考え方もあります。

でも、自分で一通り家事を練習してみて、できるようになってから必要なときに外注するのが良いかもしれません。
ゴーヤをくれた義父にお礼を言ったり、家族や知人に料理をふるまったり、色々と会話が生まれて楽しいです。

外注化と似ていますが、クラウド化している人もいます。
自分の生活とか、自分の中のハードディスクを外したら、自分の中には何が残るのだろうと。