『行動経済学』読書記録

 二重プロセスとは、人間が持っている二つの情報処理システムのことである。一つは、直感的、連想的、迅速、自動的、感情的、並列処理、労力がかからない等の特徴を持っているシステムであり、システムⅠと呼ばれ、もう一方は、分析的、統制的、直列処理、規則支配的、労力を要するといった特徴で表されるシステムであり、システムⅡと呼ばれる。
 システムⅠは一般的な広い対象に適用されるシステムであり、人間と動物の両方が持っている。システムⅡはシステムⅠよりずっと遅れて進化した人間固有のシステムであると考えられている。

 スポーツや職人の技術は、しばしば体で覚えなければいけないと言われるが、システムⅡからシステムⅠに処理が移動できるくらいの練習が必要だという意味である。
 テニス・プレイヤーが試合中に自分のフォームをいちいちチェックしていたのでは、相手の意図を読み、ボールのコースを予測するといった大切なことが疎かになってしまう。子供がさまざまな動作を、最初はぎこちないが、やがてほぼ自動的にできるようになるのと同じだ。
 また、システムⅡの重要な役割としてシステムⅠをモニターすることがある。システムⅠが素早く決定したことを監視して、それを承認したり、場合によっては修正や変更を加えることもある。

『行動経済学 経済は「感情」で動いている』 友野典男著

システムⅠは、体調によって大きく変化してしまう。
過食、運動不足、睡眠不足、精神的ストレスがかかる等の要因に
よって直感の性能は落ちると自分は考えている。
システムⅠを整えるために、ランニング、ストレッチ、空手を行っている。
ランニングで息を整えて、ストレッチで縮まっていた身体の可動域を広げて、
空手で立ち方、正中軸などを再確認する。
仕事場の掃除や身だしなみもこれに入るかもしれない。

システムⅡを鍛えるために過去の文献を読んで自分の中に引き出しの数を
増やしていく。

システムⅠで自分の中の引き出しから患者さんやクライアントに
とって有効な引き出しをいくつか選んで施術やトレーニング指導を行う。
勉強をしないで直感だけ鍛えようという治療家や指導者が稀にいるが、
情緒的な根性論に偏りがちだ。
勉強の下積みが無い直感は当たる確率が低いし再現性も低い。

システムⅠの調子が良くてもシステムⅡの引き出しが足りないと機能しない。
システムⅡが機能している時でもシステムⅠの調子が悪いと自分の中から
有効な情報を引き出せない。
システムⅠとシステムⅡの両輪が上手く回せるようにしていきたい。

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