次男、初めて墓石を磨く

今年は妻を千葉に残して一人で新潟に帰省。
(仲は良いので心配しないでください。)
一人なので指定席は取らず、起床後に適当な時間の新幹線で帰ろうと思っていた。

母に、「◯日の12時前に新発田に着く電車で帰るよ。」と電話で話すと、「実はね・・・」と母の声色が変わった。

帰省数日前に兄が入院したそうだ。
(症状は軽く、4日で退院しました。心配しないでください。)
「それは墓掃除が大変だね。俺が早く帰って手伝おうか?」と母に話すと「本当に?それは助かるわ。」との返事。

社交辞令のつもりだったが、思いのほか期待した声が返ってきたので期待に応えるべく、お墓掃除当日の早朝の新幹線に乗って帰ることにした。

検見川浜駅を6時1分発の電車に乗って、7時東京発の新幹線に乗り換える。
7時発の新幹線でも東京で自由席は7割ほど埋まってしまった。上野を過ぎると満席。大宮から席に座れず立っている人が数人。
自分は東京駅から3列席の窓際に座れたが、上野から隣に座ってきた新婚を思わせる初々しい夫婦が上野〜新潟間を終始イチャイチャしていて何だか涙が出そうになった。綺麗な景色の見える窓際の席に座ったのになんだこの閉塞感は。

長い移動は嫌いではない。読みかけの本が2冊あったので新幹線の車内ではこれを読もうと決めていた。『オープンダイアローグとは何か』は素晴らしかったので後日ブログで紹介したい。

本を読むのが速くなったがお金と本棚がついていかない。
電子書籍にすれば良いのかもしれないが、やはり紙の本が好きだ。
紙の本を買っても、自分は紙を折ったり書いたりするので中古で売れない。
Amazonで中古本を買うか。しかし、中古本を買うと虫が沸くと妻に怒られる。
やはり電子書籍か。
でも紙の本が好きだ。

壁三面本棚の書斎が欲しいと妄想に逃げて終わる。
ここ数年、こんなグルグルを頭の中で繰り返している気がする。

新潟から在来線に乗り換えて新発田駅に9時54分に到着。
実家のお墓掃除には、父、長男が墓石、次男は右灯篭、長女左灯篭、長男の息子娘が水運び(半分カエル取り)という役割が存在する。
今回は兄が不在のため、父と自分が墓石を磨く。墓掃除のセンター(主役)である。
生まれて初めて主役の墓石を磨くことに少しワクワクしていたが、名前の彫りに生えている苔を落とすのに手間がかかったり、滑る墓石に登るのがけっこう怖いし、墓石に登って水を流すと下で灯篭を磨いている妹から「ちょっと、水がかかっているわよ。」と苦情がきたり色々と大変だった。

以前にもブログで書いたが、将来この墓に入らないであろう次男の墓石擦りは軽い。
お墓参り
来年は兄に墓石磨きを任せて、灯篭磨きに専念しようと思う。
家族の皆んなが健康で過ごせますように。