外づけでなはい肯定感を身につけよう『自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法』

昔の自分は権威とか地位やお金といった社会の持つ父性的なものを否定していて、否定していると当然ながら権威とか地位やお金が自分に入ってこなくて困ることが多かった。
でも自分のやりたいことをやるにはそういったものも必要で、仕事を通じて社会の父性的なものを自分に補充していったように思う。

人間は誰でも皆んな、コミュニティ(家族、地域、会社)、お金、権力や地位、身体、知識が拠り所となっている。
こういった要素を一つ一つ満たしていくと自身のバランスが保ててくる。自分もこういったものを取り込んでバランスがとれるようになった。でも、これは本著で述べられている「条件つきのリスペクト」で、自分を条件つきのリスペクトしていると、他人にも「条件つきのリスペクト」をしてしまうようになる。
周囲の人や子どもにも条件づけして見てしまうのはよくないと思った。

「自己肯定感」とは、「優れた自分」を誇りに思うことではありません。
「ありのままの自分」をこれでよいと思える気持ちです。
P16

「○○だから尊敬」は条件つきのリスペクト
P52

「スペック」という言葉も条件つきのリスペクトだ。
スペックにはその人の努力の結果を示しているものもある。
でも、スペックを剥ぎ取ったところにその人の本当の面白さがあるのだと思う。その人のスペックしか見れなくなるのはもったいない。
スペックしか見ない人もいるけれど、スペックは変動しやすいから人を見誤る。

自分にはなんの責任もない条件(生まれ持ったもの、生育環境、経験してきたこと)によって生き方を縛られる、ということは、本人にとっても大変なことです。
「生きづらい」と言う人たちは、まさに、そのような条件を抱えていると言えます。
逆に、人から尊敬されるような人は、それなりに、生まれ持ったものに恵まれていたり、身近な人や体験に恵まれていたりすることが多いものです。
P61

成功している人をみていると自分もそう感じることがあった。
権威やお金や地位があるから自分に自信があるのではくて、自分に自信があるから権威やお金や地位が付いてきているようにもみえる。自分に自信があるから他人を無駄に威圧せず柔らかくいられる。柔らかいから人が集まる。人が集まるから大きな仕事ができまた成功する。

条件つきのリスペクトをしていると、他人を見下したり高圧的になったりしがちだ。一時的な優越感は得られるが人が離れ成功から遠のいていく。

自分を甘やかしてサボりたいわけではない。でも自信の無い自分を痛めつけるような努力に違和感を感じるようになった。
優れた自分ではなく、ありのままの自分をこれでよいと思えるようになりたい。
周りの人にも何か条件づけして強要するのではなく、そのままを認められるように。