『 フォークの歯はなぜ四本になったか』読書記録

 あらゆるテクノロジーは、少なくとも社会的な意図において、さらに良い方向を目指している だろうか?正直なところ、答えはノーらしい。いつの時代にも、人びとを食い物にするのと 同じくテクノロジーを食い物にする者がいるようだからである。実際、手品師が昔から種や仕掛けを使って見物人をだましてきたのとちょうど同じで、悪徳商人やもっとひどい人間たちは、テクノロジーを悪用し、あるいは犠牲者となる人びとが抱く、テクノロジーの客観性への信頼を利用してきた。

(『 フォークの歯はなぜ四本になったのか 』
ヘンリー・ペトロスキー著 忠平美幸訳より)

2月頃に読み終えた本で、この本の読書記録でこの文章をメモするつもりは
なかったのですが、震災後に読み返したためか、この文章が頭に残りました。

『 テクノロジー 』 という単語を入れ替えると、他の様々なことにも
当てはまりそうな一文です。

科学、教育、医療、福祉、冠婚葬祭など、なまえの響きだけで信頼して
しまう業種のシステムについて調べて考え直してみようと思いました。

もちろん、フォークの歯はなぜ四本になったかについても述べられています。

フォークの歯の数など意識して数えたことがありませんでしたが、
歯が一本のフォーク、二本、三本、五本のフォークの利点と欠点についても
述べられていて新鮮に感じました。

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