「下流志向」読書記録

どうして、子どもたちはまず『それが何の役に立つの?』という
功利的な問いを口にするようになったのか。

今の子どもたちと、今から三十年前ぐらいの子どもたいの間の
いちばん大きな違いは何かというと、それは社会関係に入って
いくときに、労働から入ったか、消費から入ったかの違いだと
思います。

労働主体と消費主体の違いを、一言で言ってしまえば、労働主体は
他者から承認を得るまでみずから主体性を確証できない。一方、
消費主体は、他者からの承認に先立って貨幣を手にした時点で
すでに主体性を確保し終えているという点にあります。

「下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち」 内田樹 著

家の仕事の手伝いや町内会の仕事を通して、家族や近所の人々に徐々に
自分の能力が認められていくことで社会に参加していく。

千円札を片手に握りしめた瞬間から、お客様(他の大人たちと対等の)として
社会に参加していく。

今の子どもは早熟だとよくいわれますが、未熟なまま自分で固まってしまって
いるだけなのだろうと思います。
で、固めてしまうのは大人や社会なんですね。。う~ん、難しい。

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