『橋本治と内田樹』読書記録

ものすごく頭を使う人は、毎日判で捺したような同じことを繰り返す
ような生活になるんじゃないかと思って。
だって、いろんなことが毎日変化してると、それに対応するのに
けっこう頭のエネルギーを使うじゃないですか。
だから知的パフォーマンスを最高値に高止まりさせたい人は、生活上
の変化を嫌うんですよ。ご飯も同じメニューでいいし、散歩のコース
も毎日同じじゃないと困る、変化するとそれに対応するために、
それなりに知的リソースを割かないといけないから。

「橋本治と内田樹」 橋本治 内田樹著

僕の先生は、毎日上下ともジャージを着ていた。
弁当箱に白米を詰めこみ、白米の上に海苔を敷いている。これに納豆をのせて、
一緒にキムチを食べる、というのが先生の毎日の昼食だった。

ここ2年くらいはお会いしていないけれど、僕が専門学校の学生だった時からの
8年間は毎日ジャージを着て、納豆を食べている姿しか見たことがない。
きっと僕が先生と出会う前からそうだったのだろうし、今でもそうなのだろう
と思う。

本当に毎日ジャージ姿なので、先生に「冠婚葬祭の時は何を着るんですか?」
なんて質問をする選手が多かった。
先生は「冠婚葬祭用のジャージがあるんだよ。」と答えていたが、さすがに
それはウソだった。

先生が服装と食事を変えない理由が少しだけ解った気がする。
相手に失礼のない服装はするし、栄養のとれる食事はするけれど、
自分も以前に比べると、服装や食事にはこだわらなくなってきた。
あんまり同じ服装を続けていると怒られるけれど、それぐらいが
調度良いのかな、と最近思うようになってきた。

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